「うちの子ワキガ体質かも?」
親元にいる間は、お洗濯や身の回りのケアをこまめにしてあげられるけど、お子さまの成長と共に親元を離れ、身の回りのケアをしてあげられなくなることで、周りのお友達から何か言われてしまうのではないか…イジメられたら…
今のうちに出来ることをやってあげたい…
など、わが子が困らないようにと、お子さまを思う親御さまからのご相談を多くいただきます。
どうしてワキガ臭が発生するの?
汗腺には「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」と呼ばれる2つのタイプがあります。
「エクリン汗腺」から出る汗は、酸性で約99%が水分と言われており、全身に存在する汗腺となり、水分としてタラリと流れてきます。
「アポクリン汗腺」は脇の下、乳輪、陰部、耳の穴などの限られた部分に存在する汗腺となります。
アポクリン汗腺から出る汗は、しっかりとした毛の生える部分の毛穴から排出されアルカリ性で、約70~80%の水分と、タンパク質・脂質・尿素・アンモニアなどが含まれベトベトしています。
ワキガ臭が発生する原因は、主に「アポクリン汗腺」からの分泌物と言われています。
成長段階にある思春期には、「アポクリン汗腺」と呼ばれる汗腺が活発になり、そこから出た汗が皮膚表面の雑菌や細菌と反応することで、独特のにおいが生じます。
子どものワキガは遺伝的な要素だけではなく、食事、生活習慣、ホルモンバランスも影響し、様々な要因が複雑に絡みあって発生します。
ワキガは遺伝するの?
ワキガ体質かどうかは、アポクリン汗腺の数や発達により異なります。
汗腺の数や大きさは遺伝的な要因が関わりやすいと言われており、思春期(8歳~15歳頃)に発症することが多く、成長とともに症状が強まっていく傾向にあります。
上記に当てはまるものが多い場合、ワキガ体質である可能性が高いと言えるでしょう。
特に、両親のどちらもワキガの場合は、お子さまがワキガになる確率は約75%以上、片親がワキガの場合でも約50%以上とされています。
親御さまがワキガ治療を受けて症状が改善していても、遺伝による体質そのものが変わるわけではありませんので、お子さまがワキガ体質を受け継ぐ可能性に変化はありません。
子どもでも治療できるの?
当院では、患者さま一人ひとりの年齢やお悩みに応じて、さまざまなワキガ治療の方法をご用意しております。
小学生・中学生・高校生といった成長期のお子さまにも対応可能で、それぞれのライフスタイルや肌の状態に合わせた無理のない治療を心がけています。
なかでも「切らないワキガ治療」として注目されているビューホット治療は、短時間で施術が完了し、ダウンタイムもごくわずか。治療当日から普段通りの生活を送っていただくことが可能です。
特に、学校生活やクラブ活動などで長期の休みが取りづらいお子さまにとって、通学や日常生活への影響がほとんどない点は大きなメリットです。
傷跡が残りにくく、目立たないことも、お子さまや親御さまから選ばれている理由のひとつ。将来のことを考えて、できるだけ身体への負担を抑えた治療をご希望の方におすすめです。
治療のタイミングについて
お子さまがワキガ治療を検討される場合、ワキガ臭が発生する原因である汗腺の成長段階にあるため、切開施術などのダウンタイムや傷跡が伴う治療法はおすすめできません。
現代、子供の発育や食生活の変動から、小学校高学年頃から第二次性徴期が起こるお子さまも増えており、小学生からワキガの症状が気になるケースがございます。
第二次性徴の時期が過ぎると、それ以降はアポクリン汗腺が増えることはありませんが、第二次性徴を迎えていないお子さまは、まだアポクリン汗腺が発達する可能性があります。
治療を受けられるお子さまご自身が、治療に対するダウンタイムや傷痕、治療法によっては“根本治療ではなく改善である”など、様々なことに十分な理解をしていただくことも大切です。
親御さんの強い希望だけでは、治療をお受けすることはできません。
お子さまの声に耳を傾け、ご本人の気持ちを尊重し、「治療を受けたい!」というお気持ちになられるまで待ってあげることも大切です。
ご相談は横浜中央クリニックへ
横浜中央クリニックでは、お子さまのワキガ治療にあたって、十分な時間をかけたカウンセリングを大切にしております。
「治療が怖い」「どんなことをされるのか分からなくて不安」など、初めての治療に対して感じる不安は当然のことです。
私たちは、そうしたお気持ちにしっかりと寄り添いながら、お子さまご本人が納得し安心して治療に臨めるよう、丁寧にご説明し、気持ちに寄り添った対応を心がけています。
また、治療の必要性について迷われている親御さまにも、ご理解いただけるよう分かりやすくご説明いたします。
お子さまのニオイや汗に関するお悩みは、デリケートだからこそ、まずは専門の医師と一緒に状況を整理し、今後の方針を一緒に考えていくことが大切です。
お子さまのワキガや多汗症でお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。